2005年05月20日

【研究員レポート】戸田市の都市景観

050519_1548~001.jpgマンホールに見る戸田市のシンボルがボートとさくら草なら、隣接する蕨市のシンボルは中山道です。かつて戸田は中山道を遮る荒川の渡し舟場「戸田の渡し」として知られ、蕨は中山道の宿場町として栄えていました。言い伝えによると、かつて戸田に梅の木稲荷という賑わった神社がありましたが(今はひっそりと鳥居が残るのみです)、往時は蕨宿から大勢の参拝客が訪れたそうです。

蕨市は旧中山道に面した商店街の町並み整備を行い、そこには統一感のある景観が誕生しています。戸田は蕨に比べると、歴史の深みという点では一歩譲るところはありますが、これから文化を創っていけるという強みがあるでしょう。都市景観も新しい文化のひとつであり、戸田市としても、景観条例の制定をはじめ、一歩ずつコマを進めています。元気研の仲間のひとり・斎藤直子さんがみんなと一緒に進めている「市民・行政・企業が一体となったまちづくり」が戸田市に美しい景観文化をもたらすに違いありません。

(報告者 林冬彦)

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