2005年05月22日

【研究員レポート】戸田市が景観行政団体になりました

戸田市役所 5月20日付けの読売新聞によりますと、昨年12月に一部施行され、今年6月に全面施行される景観法に基づく「景観行政団体」に今月、埼玉県内の一般市町村では初めて戸田市を含めた3市が加わったとのことです(他は八潮市と草加市)。

 景観行政団体になると、政令市や中核市並みの権限をもち、景観にそぐわない建築物に厳しい規制を課すことができます。現在、埼玉県内の市町村で、今後景観行政団体になる意向を示しているのは4市町(川口市、春日部市、越谷市、白岡町)にとどまっており、県でも他の市町村に参加を呼びかけるということですから、今回の戸田市の参加は県内でも先駆的な姿勢だと言えるでしょう。なお、政令市のさいたま市と中核市の川越市は自動的に景観行政団体になります。

市役所南通り(戸田市) 調和のとれた景観を国民共通の資産として残すことを目的に定められた景観法は、従来の景観条例より踏み込んだ強制力を持ちます。

 景観行政団体になると景観計画を作成できます。景観計画区域では建築物のデザインや色彩の変更を命令でき、商店街などが協定を結ぶと屋外広告物の自己規制も可能になります。来月施行される「景観地区」の規定はより厳しくなり、高さやデザイン、色彩が規制に反する建築物は施工できなくなります。

 戸田市が今回景観行政団体になったことで、調和のとれた美しい街づくりを進めやすくなるでしょう。この景観法を生かすも殺すも私たち市民の関心しだいといわれます。私たちの住むまちは自分たちがつくっていく、そのような想いをもって今後の動きに関わっていきましょう。正直、以前の私は都市景観の大切さにさほど気づいていませんでした。しかし、友人の斎藤直子さんがまちづくりへの想いや景観の大切さを繰り返し繰り返し語るのを数年前より聞いていて、自分の中でまちづくりへの関心がどんどん湧いてきました。今では街を歩くと、すぐに景観を考えてしまいます。人の想いは人から人へ伝わるもの。景観も人の心も美しい、そんな戸田市にしたいという想いを、元気研は発信し続けます。

(報告者 林冬彦)

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