戸田を拠点に活躍する、元気な方・元気なお店・元気な会社をご紹介する「とだ元気の卵」。今回は、ブルーライオンイングリッシュスクール経営者のケニス・コールさん淳美さんご夫妻をお訪ねしました。
インタビュワー:内藤由美子
内藤由美子
経営コンサルタント・起業アドバイザー 戸田市在住歴 4年 |
| ブルーライオンイングリッシュスクール
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※ インタビューは、英語で行われました。この紙面では、和訳・要約されています。
内藤: どのような経緯でブルーライオンを始められたのですか?
ケニス: 2003年10月に戸田第1小学校近くで始めました。それまでは、日本の短大や大学で英語をずっと教えていたのです。最後は、早稲田大学に勤めていました。優秀な学生に囲まれて充実していましたが、思い切って起業することにしたのです。
淳美: 戸田市には1997年から住んでいます。始めは、娘のお友達が生徒さんだったんです。お陰さまで、お友達からお友達へと広がって、多くの生徒さんが来てくださるようになりました。
内藤: 起業するということに関して、影響を受けた方はいらっしゃいますか?
ケニス: 沢山います。特に影響を受けたのは、高校時代の空手の先生です。
内藤: 空手の先生ですか?
ケニス: えぇ。ダニエル・ワグナーという先生で、有名な方です。私は、武道が大好きで、同時は空手を習っていました。人間的にも素晴らしい方で、心から信頼できる師でした。そんな方ですから、道場もはやっていて、遂には先生だけでは回らなくなったのです。アシスタントが必要だ、でも、めったやたらな弟子にはやらせられない、ということで、困った様子でした。ある日、「若すぎる君に頼むのも悩むところだが、仕方がない。技能的には君がナンバーワンだ。やってみないか?」と。何せ高校生だったので、ドキドキしながら初レッスンを行いましたが、これが好評を得ました。報酬も、当時の高校生にはかなりの金額で、自分が教えることで人に喜ばれ、お金も沢山もらえる、ということに喜びを感じたのです。ワグナー先生は、空手道場の隣にコンピューター会社まで作る、武道と商才を兼ね備えた方でした。
内藤: ご家族にもビジネス・オーナー(事業者)がいらっしゃるとか。
ケニス: そうです。親戚にも大勢います。かなり成功した者や芸能関係で有名な者もいます。父は、事業経営者から社会心理学者に転進しました。父は、人を助けることが使命だと思っている人です。そういう意味では、家族・親戚からも影響を受けましたし、学生時代バイトしていたレストランでは、有名な俳優やTV・映画関係も多く、「何かを成し遂げている人」に接したのも良い経験でした。
内藤: 日本でビジネスをするのはご苦労が多いのでは?
ケニス: 確かに(笑)。でも、ビジネスを成功させるための努力は、どこであろうが変わらないと思います。アメリカ人の中には、「日本でビジネスするのは至難の技だ」といっている連中もいますが、それは誤解です。私は、「できない、やれるはずない」という人の言うことは信用しないのです。話を聞いてみると、「なぜ、できないのか?」をキチンと説明する人は滅多にいませんね。他人が「出来ない」といっても、実は出来ることが沢山あるのです。「なぜ、上手くいかないのか?」「どうしたらよいか?」を自分で追求して答えを見出すことが重要なのです。
内藤: ビジネスを始めるときに大切なことを1つ挙げれば、何でしょう?
ケニス: 自分を理解することだと思います。失業したりして、焦っていると最悪な結果になります。
内藤: 私もそれは強く感じています。起業のご相談を受けていても、「何かやりたいけど、何をやっていいかわからない」という方や、これまでの仕事経験の延長で起業内容を考える方が多いのです。最近は、キャリアや人生ということのカウンセリングが出来るようになりたい、と思って、勉強をしています。
ケニス: それは良いことです。パラシュートの色のことですね(注:「Whatユs the color of your parachute?」という有名な本がある)。私も、その本には凄く影響を受けました。かなり昔のことですが、マーカーでビッチリ線引きながら読みましたよ。私は、自分なりのシステムで色分けしながら本を読むんです。
淳美: 夫はかなり読書をする人です。スペースを確保するのが大変です(笑)。
内藤: ビジネスは、順調に成長されているようですが、今、どんなことにご興味がありますか?
ケニス: チャイルド・ディベロップメント(児童発達学)ですね。私はそもそも、人に対する興味が強いのです。この世で一番面白いのは「人」だと思っています。ブルーライオンでは、単に英語を教えるつもりはありません。Meaningful Communication (有効なコミュニケーション)ができる子供を育てたいと思っています。私たちが目標にしているのは、
・国際社会で成功するための基礎的な能力を備えるようヘルプすること
・よその英語学校では出来ない、スペシャルなプログラムを実施すること
・ゲームなどを通じて、ソーシャルスキル(対人能力)を育成すること
の3点です。
2つ目には、妻がかなり貢献してくれました。
内藤: というと?
淳美: ブルーライオンを始める前、夫の仕事が忙しく、娘の英語教育に手が回りませんでした。そこで、あちこちの子供用英語学校を見学しては、通っていたのです。「どういう教室が良い」とか、「私たちだったらこうしたい」というアイデアを蓄積することが出来ました。
ケニス: 妻がいなければブルーライオンは1日も成り立ちません。経理を含め、経営の重要部分をやってもらっていますし、教室でもシンデレラ(淳美さんのニックネーム)がいないと子供たちが困る。
内藤: 「ゲームなどを通じて、ソーシャルスキル(対人能力)を育成する」とは、具体的にどんなことですか?
ケニス: 例として、大学でやったことをお話しましょう。生徒達を男子・女子に分けて、「どんな人と結婚したいか?」意見をださせます。面白いですよ、歴然と違いがあって。女子グループでは、「浮気をしない人」が上位に来ます。男子グループでは、妻を選ぶ基準にそんなものはない。で、「君達、浮気をしない、って基準はないのかい?」と私が聞けば、「そんなこと無いっしょー」って(笑)。このゲームでは、男女で分けましたが、要は、考え方の違いを数多く書き出して、世の中には色んな意見や価値観があることを分かってもらいます。
内藤: 自分の意見を書いたり口に出すことも、大切ですよね。
ケニス: 私は教え過ぎることは良くないことだと思っています。自ら気が付くこと(discovering)は、その人が得た機会(opportunity)です。私は、先生ではなく、ガイドですね。また、児童発達学では、遊びながら楽しむこと、子供同士の絆が非常に大切だと言われています。ブルーライオンでは、これらを強く意識したゲームや遊びを取り入れています。
内藤: 何か、今後されたいことはありますか?
ケニス: 財務や投資を勉強したいです。利益を投資して、ゆくゆくは人々を助けるようなことをしたいです。数字を読めるということは、パワフルなことですね。子供時代からつづくカード(トランプ)仲間には、CPA(米国会計士)や弁護士がいますが、今の私には、ちんぷんかんぷんなことが多数あります。「わからんちん」(注:ケニスさんはいつもご自分を「わからんちん」だとおっしゃいます)から脱皮したいですね。
淳美: ブルーライオンは戸田で生まれ、戸田の方々に支えられて少しずつ成長しています。将来は地域の皆さんにご恩返しできる企業になるよう育てて行きたいと思っています。
内藤: 今日はありがとうございました。
内藤由美子
ブルーライオンイングリッシュスクールは、子供の教育を目的としたスクールです。
酒井: けっこう長い道のりです。最初は何となく生物学者にでもなりたいな、と思ってました。それが、大学の学園祭で、飲食の屋台をやってみたら凄く楽しかったんですよ。「自分で稼げるって面白いなー」と思って。